梅雨に入ると途端に湿度が上がりますね。日本の夏は高温多湿ですから、これからしばらくこの気候と上手に付き合っていきましょう。
梅雨時期、おうちの中で心配なのはカビの発生ではありませんか?
カビにとっては絶好の繁殖条件が揃っていお風呂やキッチンなどの水場やその周辺の窓や壁・床に要注意です。
カビは単なる汚れではありません。アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患の原因にもなり、中にはカビ毒をつくる種類のカビもあるのですよ!
またカビはダニのエサになるので、カビを防止することは衛生的に生活をするために大切です。
市販の防カビ用洗剤は臭いがきつく、作用が強いものが多いので、小さなお子様やペットが過ごしている空間で使うのを躊躇う方もおらっしゃるでしょう。そんなときに役立つのが植物から採取した天然の香料、精油(アロマオイル)です。
よく掃除し、よく換気することがキホンの対処ですが、アロマ(精油)を活用して、ジメジメ時期の気分も上げていきましょう。
アロマ(精油)を加えた除菌スプレーを作っておけば、お風呂やキッチン、窓などの掃除に手軽に使えます。
◆作り方(希釈率2%程度)◆
①清潔なスプレー容器に無水エタノール10mlを入れる
②目的にあったお好みのアロマオイル(精油)合計10~12滴を加えて軽く混ぜる
③水(精製水、ミネラルウォーター)を20ml入れて蓋をしめてよく振ったら完成
植物の性質として、自ら危険から逃れることができないために、敵を遠ざけるために備えているのが精油となる「芳香物質」です。ですから精油にはどの種類にも程度の差はあれ共通して「殺菌」の力を持っていますが、さらに優れた抗菌、殺菌、防カビ作用をもつものがあります。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
◆ティートリー◆
オーストラリア原産のティートリーは、先住民のアボリジナルの人々が古くから伝統医療で用いてきたことで知られています。抗菌、抗ウィルス、抗真菌(カビ)作用に優れているのです。
すっきりとした香りですが、少し薬品のような独特の香りが苦手な方は、以下に掲載する他のアロマ(精油)とブレンドするのもおすすめです。
免疫力を高める働きもあり、風邪や花粉症の予防や症状緩和にも役立ちます。
◆ユーカリ・グロブルス◆
ユーカリの精油はいくつか種類がありますが、最もポピュラーなのがこの「グロブルス種」です。
抗菌、抗ウィルスの成分がキッチンや浴室の消毒、消臭に役立ちます。
ヴィックスベポラップやホールズにも使われている香りで、頭や鼻ががスッキリするような香りで気分もリフレッシュ。ティーツリーと同じく免疫力を高める働きもあります
◆真正ラベンダー◆
ラベンダー精油もいくつか種類があります。幅広い効能をもつことで知られているのは、この「真正」ラベンダーです。万能と言われるように、抗菌、抗ウィルスの場面でも効果的。
安全性が高く、肌への刺激も少ないため、小さなお子さんが触る可能性のある場所にも安心して使えるでしょう。
◆ペパーミント◆
ガムや歯磨き粉などでおなじみの香りは、消臭、抗菌、抗ウイルス、防虫作用があります。食中毒の原因となる大腸菌O-157を死滅させる効果が確認されていますから、キッチン周りのお掃除にぴったりですね。
◆レモン◆
レモンは殺菌作用や空気清浄作用があり、古くから洗剤などに使用されています。比較的多くの方に好まれる香りで、お部屋やキッチン、車のニオイ対策にも良いですね。ティツリーやユーカリがきつい香りだと感じる方は、このレモンとブレンドしてはいかがでしょう。
自然界に存在する植物の心地よい香りを楽しみながら、防カビ・除菌に加えて気分もリフレッシュしましょう!