師走に入り、寒さを感じる日が増えていますね。
お風呂の時間が楽しみという方が増える季節です。
お気に入りの入浴剤や、香りの効果を期待してアロマオイルを使われている方もいらっしゃるでしょう。
でもちょっと待って!
そのアロマオイルの使い方、大丈夫でしょうか?
癒しのアイテムとして浸透しているアロマオイルは性質上、使用する際にちょっとした注意が必要なのです。今回はアロマオイルの入浴時でのおすすめの使い方をご紹介します。
※本記事中の「アロマオイル」は精油(エッセンシャルオイル)のことを指しています。「合成香料」との違いはこちらをご確認くださいね♪
入浴時にアロマオイルって使いますか?
アロマテラピー関連の講義の時、受講生の皆様に、日常どのようにアロマオイルをお使いになっているか伺うと、一番多いのは、お部屋の空気中に香りを漂わせて楽しむ「芳香浴」です。
ところが、一般の方向けのメンタルヘルスなど企業研修で同じ質問をすると、「お風呂に入れる」というお答えがとても多いのです!
しかも「湯船に直接、何滴か入れる」とおっしゃいます。
お風呂にアロマオイルを使用して期待することは?
先ほどの一般の方のみならず、受講生の方もお風呂に入れる場合、リラックスorリフレッシュ、ストレス解消、質の高い眠りを期待しているようです。
入浴自体の心地よさに香りが加わり、満足感が高まるご様子が窺えます。
ところが、このアロマオイル、お湯に直接入れることは控えていただきたいのです。
アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)の性質
アロマオイルは植物の香り成分を抽出したエッセンスです。液状ですが水には溶けない「脂溶性/親油性」という性質があります。
つまり「湯船に直接入れる」と、よく混ぜたつもりでも溶けず、湯面に浮いている状態になっているのです。
また、自然界にあった時に比べて、濃縮された状態になっているため、肌に刺激になる場合も少なくありません。
できれば、アロマオイルだけを直接お湯に入れないで
では、どういう方法がおすすめでしょうか。
このように、先に無水エタノールにアロマオイルを入れたものをお湯に入れる方法がおすすめです。
以前はAEAJ(公益社団法人日本アロマ環境協会)などから、植物油(キャリアオイル)に入れてから湯船に入れる方法も提唱されていましたが、その場合、アロマオイルは植物油に溶けますが、植物油自体がやはりお湯には溶けないため湯面に浮きますし、何よりお湯を抜いた後の浴槽のお掃除がヘビーになりますので、おすすめし難い方法でした。
さらに、追い焚き機能や配管へのダメージを考えて、アロマオイルを湯船に入れたくはないけど、香りを楽しみたいという場合は、アロマオイルを数滴入れた容器を浴室に持ち込んだり、ディフューザー等を使用して芳香浴をしながら湯船に入る方法もオススメです。
くれぐれも一回のお湯に対してアロマオイルを5滴より多くは入れずに、肌に刺激を感じた場合は直ぐに使用を中止してお湯で洗い流すなど、留意をしながらお楽しみ下さいませ。